沖縄人はなぜ豚をまるごと食べるのか。〜鳴き声以外は全部食べる〜

沖縄の食文化

沖縄には「豚は鳴き声以外は全部食べる」という言葉があります。耳・足・内臓・血・皮まで、捨てる部位がない。本土では敬遠されがちな部位も、沖縄では立派なごちそうです。なぜ沖縄人はここまで豚と深く関わってきたのでしょうか。

豚が沖縄に渡ってきたのは600年前

沖縄に豚が伝わったのは、琉球王国時代の14〜15世紀頃とされています。中国との交易が盛んだった琉球は、中国の食文化をそのまま取り入れました。中国では豚はまるごと食べるのが当たり前。その文化が琉球にそのまま根付いたのです。

豚は「神様へのお供え物」だった

沖縄では豚は単なる食材ではありませんでした。冠婚葬祭や祭事には必ず豚が登場し、神様へのお供え物として大切に扱われてきました。命をいただく以上、一切無駄にしないという精神が「まるごと食べる」文化を生んだのです。

てびちが体にいい理由

豚足(てびち)はコラーゲンの宝庫。沖縄の女性が肌がきれいと言われるのは、昔からてびちを食べ続けてきたからとも言われています。さらに長時間煮込むことで脂が溶け出し、スープ全体に旨味とコラーゲンが広がります。昔の人は科学的な根拠がなくても、体が喜ぶ食べ方を知っていたのです。

「てぃーあんだ」という言葉の意味

実はお店の名前「てぃーあんだ」は沖縄の言葉で「手の脂」という意味。料理する人の手から染み出る愛情・技・温もりのことを指します。どれだけ良い素材を使っても、作る人の想いがなければ本物の味にはならない。そんな沖縄の料理哲学が込められた言葉です。

てぃーあんだのてびち汁は、その名の通り、手間と愛情をかけて一杯一杯丁寧に仕上げています。

関連記事

目次